青浦 中国を代表する穀倉地帯の秋

日本に似た雰囲気が漂う農村
 
 上海の西部に位置する青浦区は、さらに西にある蘇州へと続く穀倉地帯の一角を占めている。昔から「蘇杭満つれば天下足る」と称せられ、巨大な人口を抱える中国をこのエリアの米が支えてきた。
 青浦区は上海のベッドタウンとして開発が進み、田んぼは徐々に減っている。区の西部に横たわる淀山湖の周辺は開発のピッチが緩やかで、昔ながらの田園風景が各所に残っている。特に青浦の中心市街地から西に向かうバス路線「青岑線」の沿線は、のどかな農村といった風情が感じられる。1つ1つの田んぼはそれほど広くなく、どことなく日本の農村に似た雰囲気だ。
(10月23日取材)

青岑線沿線の田んぼへの行き方
まず上海西部の水郷として知られる朱家角まで行く。朱家角のバスターミナル近くのバス停で「青岑線」に乗り換える。沿線の各所に田んぼが広がっている。終点の少し前の「蓮盛」がこの沿線の中心となる街で、そこを起点にして歩くのが便利だ。


淀山湖の南に位置するだけに、沿線も水に恵まれている。水辺に広がる田んぼを見ることもできる
 

蓮盛の街の近くの田んぼ。古い工場が近くにあり、田んぼといいコンビネーションを見せている
 

木々に見守られる田んぼ。黄金色の田んぼと緑の木が好対照をなしている
 

夕暮れの田んぼ。何でもない小屋も、夕暮れ時には少し寂しげに見える
 

あぜ道の周りが特に色づいている田んぼもある。さながら田んぼの花道といったところだ
 

養魚場の脇に立つセイタカアワダチソウ。北米原産で在来の生態系を乱し、その強い繁殖力から日本では「黄色いエイリアン」とも呼ばれる嫌われ者だ。このエリアでは群生している所は少ないが、至る所でその姿を見ることができる