上海の上流域は日本人にもなじみのエリア

上海の市街地の西部にある中山公園の少し北を蘇州河が流れている。この辺りから西は上海市内の蘇州河の上流だ。中山公園、古北路という日本人居住者の多いエリアを流れる蘇州河は、日本人にもなじみが深い。開発が急ピッチで進むこのエリアでは、河畔の表情も大きく変化している。


瀘定路橋から東を見る。南側は高層マンションが林立し、北側は長風公園エリアのショッピング街となっている。北の河畔では現在も工事が続いている

河畔に広がる整然とした街並み
 
 中山公園のすぐ北、蘇州河に面した場所に華東政法大学のキャンパスがある。そこから川を越えて少し西に行くと華東師範大学のキャンパスがある。この辺りは蘇州河沿いでは珍しい学びのエリアとなっている。
 その辺りから西では住宅地や商業地の開発が急ピッチで進んでいる。それを推進するかのように新しい橋も建設されている。古北路が蘇州河を越える場所に架かる古北路橋は2007年、威寧路の北に架かる瀘定路橋は2010年に開通した。この2つの橋ができるまでは内環状線と中環状線の間に車が通れる橋は1本もなく、蘇州河は陸上交通の妨げになっていた。
 2つの橋の周辺は計画的に整備されているため、整然とした街並みになっている。橋の上からは川がよく見える。特に瀘定路橋からは、東を見ても西を見ても、ゆったりと流れる川と周辺の街が眺められる。南の河畔に立派な歩道が整備されているので、岸を歩きながら川を眺めるのもいい気分転換になる。ここだというポイントはないが、日ごろの生活にちょっとアクセントを付けるのに適したエリアだといえるだろう。


中山公園駅の北、地下鉄の橋の東に整備されたマンション群。川に面した住環境のよさが売りだ
 

9年半前の同じエリア。川の北側には古い街並みが広がっていた。そこで響いていた人声はもう聞こえない


瀘定路橋から西を見る。蘇州河はかなり蛇行しているので、季節に応じてさまざまな場所で日の出、日の入りを見ることができる。この橋から日の入りを見るなら初夏と夏の終わりごろがおすすめだ
 

瀘定路橋から夕刻の太陽を見ると、その幅が虹橋空港を発着する飛行機の長さとほぼ同じになることがある。条件がよければ、夕日を横切る飛行機を見ることができる
 

蘇州河の南の河畔に整備されている歩道。フェンスとベンチを兼ねたデザインの鉄柵がユニークだ。朝夕はジョギングやウオーキング、散歩を楽しむ人の姿が見られる