上海の“真ん中”はどこだ

上海の東西南北の端はどこかわかった。すると「真ん中はどこだ」という疑問がわいてくる。今回は緯度と経度で端を考えた。北端と南端の緯度の平均、東端と南端の経度の平均が合わさった地点が真ん中であるとするなら、意外な場所がそれに該当した。
 

真ん中は市民の憩いの公園
 
 上海の真ん中というと、多くの人が人民広場周辺を思い浮かべるだろう。実際、上海の市街地の真ん中はそのエリアだ。交通の結節点で周辺はビジネスとショッピングの中心地、市庁舎も立っている。心理的にも真ん中というにふさわしい。
 しかし、端の緯度と経度から計算すると、上海の真ん中は北緯31度16分から17分、東経121度31分から32分で、人民広場周辺とはかなり離れている。地図で該当する地点を探すと意外な場所が出てきた。それは浦西地区の北東部にある「楊浦公園」だった。一般的なイメージより少し北と東に寄っているのは、北端の崇明島、東端の佘山島が中心部から遠く離れている上になじみが薄いせいだろう。
 揚浦公園は面積22万平米余り、日本の東京ドーム4.8個分という立派な公園だ。園内は緑にあふれ、杭州の西湖を模して造られたという池が中心部にある。この公園は周辺の市民の憩いの場となっており、週末には思い思いに過ごす人たちでにぎわう。上海の各地にある公園とそれほど大きな違いはないが、「ここが上海の真ん中か」と思いながら訪れると、園内の風景も少し違って見える。
 
真ん中への行き方
地下鉄8号線の「黄興路駅」で下車する。控江路を東に向かって歩くと400メートルほどで公園の入り口が見えてくる。地下鉄12号線の場合は「隆昌路駅」で下車し、隆昌路を北に向かって700メートルほど歩くと入り口に着く。入園料は無料。
 

楊浦公園。この公園を特徴づけているのはなんといっても中央部の池だ。杭州の西湖とはスケールがまるで違うが、その雰囲気は感じられる。

 
園内には小さな池も各所にある。ハスが水面を埋め尽くしている池もあった
 

iphoneに表示された緯度と経度。端の緯度、経度から計算した真ん中の数字を示している
 

週末の公園はにぎやかだ。木陰で思い思いの活動にいそしむグループがあり、中国の人の活力が感じられる
 

公園の一角には遊園地が設置されている。緑の公園には不似合いだが、子ども連れで過ごすには必要な施設だ
 

公園の周辺は上海のどこにでもあるような住宅街となっている。上海の人たちの普段着の生活を垣間見ることができる