安心できるペットの幼稚園

中国と日本は一衣帯水の関係。中国へ赴任し上海で生活をしていると、日本へ一時帰国する機会も多くなる。広い中国で旅行をすれば、数日かかることも珍しくない。そんなときのペットのケアは大きな問題だ。「Louis」は日本人が運営するペットの幼稚園的な施設で、日本人らしい丁寧なケアでペット愛好家から高く評価されている。


鎌田友美子さん

遊びの中で社会性を育てる
 
 Louisは正伊寵物の建物の一角にある。責任者は鎌田友美子さんで、2011年に開業し、今年の夏に現在の場所に移転した。鎌田さんは日本でトリミングの専門学校を卒業し、海外で起業しようと上海にやって来た。店にはイヌの元気な鳴き声が響いている。
 海外の暮らしでは遠方へ出かけるときはもちろん、普段の生活でもイヌを預かってくれると助かるという人は多い。近所、親戚との付き合いが限られる海外では、自分のイヌを安心して預けられる人を探すのも容易ではない。Louisはそんな人の役に立とうと、イヌを預かることを業務としている。主なサービスは、室内のプレールームで自由に遊ぶドッグラン、歯磨きやブラッシングなどのグルーミング、お座り、お手、待てといったしつけや、むやみにほえたりかんだりすることをやめさせるトレーニングの3つだ。鎌田さんは「イヌを自由に遊ばせられない、ほかのイヌとの交流がないといった悩みを抱える日本人が上海には大勢います。イヌにも社会性が必要です。それはほかのイヌとのコミュニケーションの中で育てられます。コミュニケーションが増えると、イヌの心も豊かになります」と遊びの重要性を語る。Louisではイヌが思い思いに動き回っている。自由に遊ばせるためには、それぞれのイヌの性格を把握することが必要で、相性の悪いイヌ同士は一緒に遊ばせないという配慮をしている。イヌ同士が仲良く遊んでいるときは、原則として人は手を出さない。プレールームでは複数のイヌがじゃれ合ったり、ほえ合ったりしている。確かに子どもが幼稚園で遊ぶ様子に似ている。
 
宿泊でもストレスをかけず
 
 Louisではイヌの宿泊のサービスも行っている。昼間はプレールームで遊ばせ、夜は十分な広さのサークル内に持参のベッドで寝かせる。原則として狭いケージの中に入れ続けることはしない。鎌田さんは「私たちはイヌにストレスをかけないことを第一に考えています。昼間は思う存分に遊ばせて、夜は担当者がイヌのそばで寝るので何かあったときも敏速に対応できます。飼い主さんはイヌをホテルに預けることに不安や罪悪感を持ちがちですが、どのイヌもホテル生活を楽しんでいます」とサービスの特徴を話す。料金は昼間の幼稚園が1回175元から、ホテルは1泊280元からとなっている。狂犬病の予防接種を受け、公安に登録したイヌしか預からないので病気感染の心配もない。丸一日イヌのそばで人が温かく見守ってくれる。Louisは上海のペット愛好家が安心してイヌを預けられる施設だといえるだろう。


プレールームでイヌが自由に遊ぶ

 
イヌがじゃれ合うことで、コミュニケーションがはかれる
 

必要なときには人が手助けする
 
Louis
(住)闵行区吴中路453-2号
(hp)www.louis-pet.com