伝統のペット・鳥の愛好家たち

鳥は中国の伝統的なペットで、かつては貴族が好んで飼育した。現在もポピュラーなペットになっていて、街の所々で「花鳥市場」を見かける。四大名鳥と呼ばれるガビチョウ、ヒバリ、ノゴマ、メジロが代表的なペットの鳥で、最近はオクムの人気が高い。街の公園では自慢の鳥を持って集まる愛好家の姿が見られる。市西部の公園を訪ねた。


公園で和気あいあいと過ごす鳥愛好家たち。共通の趣味があるので、話も弾む

鳥によってつながる人たち
 
上海市西部の虹橋開発区の南部に「新虹橋中心花園」がある。ここは13ヘクタールという大きな公園で、周辺の住民の憩いの場となっている。朝はジョギングやウオーキング、バドミントンなどのスポーツに励む人の姿が多く見られる。
 公園の東側の一角で毎朝、鳥の鳴き声が響いている。近所の鳥愛好家が自分の鳥を持参し、そのさえずりを聞きながら、よもやま話に花を咲かせている。公園の木には鳥かごがいくつもぶら下がっている。
一番人気の鳥は「ガビチョウ」だ。この鳥は日本人にはあまりなじみがないが、中国では非常にポピュラーな飼い鳥となっている。そのさえずりは大きな音で、澄んだ美しい声を響かせている。中国名は「画眉鳥」で、目の周りがおしろいをしたように白いのでその名がある。
日本でもよく知られている「メジロ」も人気だ。この鳥の中国名は「繍眼鳥」で、目の周りが刺しゅうしたように白いところからその名が付けられた。この鳥は日本では飼うことが禁止されているが、中国では問題なく飼える。さえずりはガビチョウと比べるとおとなしいが、声は高く美しい。公園に来ていた3人の愛好家に話を聞いた。


さん
「今から20年ほど前、55歳のときから鳥を飼っている。60歳の定年の5年前で、定年後の楽しみとして何かやらなきゃと思って飼い始めたんだ。今は3羽の鳥を飼っているけど、今日はガビチョウを1羽だけ連れて来た。鳥を飼っているおかげで、ここのみんなとも仲良くなれたし、これからも鳥との生活を続けたいね」


周士生さん
「1993年から鳥を飼っているので、もう20年以上になるね。今はガビチョウを2羽、メジロを1羽飼っている。鳥のいいところは、やっぱり鳴き声だよ。その声を聞いていると心が癒やされる。この歳になっても嫌なことはあるけど、鳥の声を聞いているうちにいつのまにか忘れちゃうね」


杜根根さん
「もう40年以上鳥を飼っているよ。今飼っているのはガビチョウ1羽だけだ。鳥は飼うのがそれほど難しくないので、歳を取ってからも飼えるんだよ。家に鳥が1羽いるだけで、家族がいるような気持ちになるね」


公園の木には、たくさんの鳥かごがぶら下がっている


ガビチョウ

 
メジロ