伝説の神獣のカメをペットに

カメは漢族の伝説で「四大神獣」の1つとされ、吉祥としても昔からあがめられてきた。甲羅に覆われたその独特の姿は、他の動物との違いが際立っている。カメは中国の特徴的なペットだともいえる。鄒賓さんは子どもの頃からカメを愛し、多くのカメを飼ってきた。現在も6匹のカメを飼う鄒さんは、「カメのかわいさに癒やされている」と語る。


鄒賓さんとペットのセマルハコガメ

子どもの頃から多くのカメに親しむ
 
―いつ頃からカメを飼っているのですか。
鄒さん 私は子どもの頃からカメに親しんできました。近所にカメを飼っている人がたくさんいて、子ども心に「かわいいな。飼いたいな」と思っていました。実際に飼い始めたのは、中学1年のときです。友達がカメを数匹飼っていて、そのうちの1匹を私にくれたのです。それは中国や日本ならどこにでもいる「クサガメ」でした。
 
―どれくらいのカメを飼ってきましたか。
鄒さん 飼っているカメが最も多かったのは、学生の頃で約30匹いました。時間がたっぷりあったので、多くのカメの面倒を見ることができました。カメはそれを専門に扱っているショップで飼うのが一般的です。普通のペットショップのように数は多くありませんが、街の所々にある「花鳥市場」にカメのショップがあります。
 
―現在はどんなカメを飼っていますか。
鄒さん 最近は仕事が忙しくなって、多くのカメを飼うことができなくなりました。現在は6匹のカメを飼っています。最も大きいのは「ワニガメ」で、2000年から飼っています。頭からしっぽまでの長さは80センチに達します。これはかなり凶暴なカメなので慎重に扱わなければなりません。次に大きいのは「カミツキガメ」で、40センチほどの大きさです。1997年に飼い始め、私のカメの中では一番の古株です。そのほかは比較的小さいカメで、「セマルハコガメ」「ホオアカドロガメ」「シロクチドロガメ」「オオアタマガメ」を飼っています。
 
意外に簡単なカメの飼育
 
―カメを飼うのに難しいことはありますか。
鄒さん カメはよく知られているように長寿の動物です。150年以上生きたという記録も残っており、普通のカメでも50年以上生きることは珍しくありません。それだけ体が丈夫だということで、カメを飼うのは比較的簡単です。まず毎日餌をやる必要がありません。餌はカエルやザリガニですが、これは街の市場で安く買うことができます。それを週に2度ほど与えるだけです。また、冬の間、上海では11月中旬から4月中旬にかけて冬眠します。冬眠できる場所を作ってやりさえすれば、手間がまったくかかりません。逆にいうとその間は、カメに癒やされることもなくなるのですが。
 
―今後はどのように飼うつもりですか。
鄒さん 上海は住宅事情があまりよくないので、広い部屋に住むことは容易ではありません。カメは手間がかからず、狭いスペースでも飼える動物です。どんな部屋でも飼うことができるといえます。子どもの頃からカメに親しんできたので、これからもずっと飼い続けたいと思っています。


ワニガメ。口を開けて威嚇する姿は、日本の怪獣映画の「ガメラ」そのものだ

 
カミツキガメ
 

セマルハコガメ
 

ホオアカドロガメ(左)とシロクチドロガメ(右)
 

オオアタマガメ