日本から連れて来たペットと暮らす

5万人を超える日本人が生活する上海。この街では多くの日本人がペットを飼っている。日本でペットと暮らしていたら、会社から中国への転勤の命令が下る。上海での生活が約1年になる松岡秀樹さん、真江さん夫妻もそんな経験をした。日本からペットのイヌを連れて来て、2人の上海での生活もペットとともにある。


松岡さん夫妻とペットの小太郎

煩雑な手続きを経てペット持ち込み
 
―イヌを飼うことになったきっかけは何ですか。
真江さん 2011年に結婚し、福岡市にある夫の会社の社宅で暮らすことになりました。私の実家では昔からイヌを飼っていたので、社宅でもイヌを飼おうとペットショップを何軒か回りました、。そのうちの1軒でペキニーズの子犬を見つけ、一目ぼれしました。12年2月に飼い始め「小太郎」と名付けました。
 
―上海転勤が決まったときどうしようと思いましたか。
真江さん 2014年2月に夫の上海転勤の内示が出ました。小太郎を連れていくかどうか悩みました。ネットで調べると、中国でペットを飼うのは日本と比べると難しいという情報が多く、置いて行くことも考えました。実家の母も預かってくれると言ってくれました。でも、大切な家族だった小太郎のいない生活は考えられず、連れて行くことにしました。
 
―手続きはどうでしたか。
真江さん 手続きは思ったより煩雑で大変でした。日本の空港での検疫のために必要な書類は5種類あり、それを取得するために狂犬病の予防接種やマイクロチップの埋め込みなどが必要でした。上海では空港で検疫の担当者に預け、1週間ととどめ置かれました。その間の飼育や検査のために、かなりの費用がかかりました。その後は代行業者に手続きを依頼し、私が上海に着いてから1週間後に小太郎も無事届いて、私たち2人と小太郎の生活が始まりました。
 
ペットを通じて中国人とも交流
 
―上海でイヌを飼うことに苦労はありますか。
真江さん 夫が先に赴任しペットOKの部屋を探したので、住むところに問題はありませんでした。上海はイヌをペットとして飼っている人が多いので、特に大きな苦労はありません。ただ、日本だとイヌを離せるスペースがある公園も多いのですが、上海ではイヌが入ることもできない公園もあります。小太郎は日本で外に連れ出すことが多かったので、散歩の場所に最初は苦労しました。
 
―こちらでどんな体験がありましたか。
真江さん 平日は夫の仕事があるので、朝夕の散歩は私の担当です。朝はマンションの敷地内で散歩し、夕方は外の歩道で散歩します。毎日散歩するうちに、中国の人とも知り合いになりました。数人のおばさんと毎日交流しています。私は中国語がほとんど話せませんが、おばさんのほうから「小太郎」「お手」「お座り」などと日本語で声を掛けてくれます。言葉が通じなくても、同じイヌ好きということで、コミュニケーションをはかることができます。こんなことは日本から来るときには想像もしていませんでした。小太郎がいることでいろいろな体験をすることができ、楽しく過ごしています。


小太郎


子犬の頃の小太郎(2012年3月)


近所の中国人とペットを通じて交流