上海ワイタンズ

選手11人を大切にするチーム

アイスホッケーは激しいぶつかり合いが特徴のスポーツで、「氷上の格闘技」とも呼ばれている。アジアでは馴染みが薄いが、欧米では氷上競技の中では非常に高い人気を誇っている。上海ワイタンズは日本人で構成されるアイスホッケーチームだ。経験者を中心にアイスホッケーを楽しんでいる。


 上海ワイタンズのメンバー。経験者も初心者も一緒になってアイスホッケーを楽しんでいる


 上海ワイタンズのメンバーの多くはアイスホッケー経験者だが、中には初心者もいる。初心者には経験者が丁寧に基本的な技術を教えてくれる。上海ワイタンズはレベルに関係なく広くメンバーを受け入れている。チームの活動としては主にパス回しやシュート、フォーメーションなどを練習する。さらにチーム内で紅白試合を行い、実戦形式で技術を磨いている。
 上海ワイタンズとしての活動以外にそれぞれのメンバーで参加する大会もある。それが「SHC」と呼ばれるリーグ戦だ。約180人の欧米人・中国人・日本人が12チームに振り分けられ、勝敗を競う。その大会を通してそれぞれのメンバーが経験を積み、上海ワイタンズでのプレーにも生かしている。
 そのほかにも週に1回から2回個人練習の日を設けている。この練習はチームでの練習とは異なり、メンバー個人の技術向上を目的としていて、任意の参加になっている。練習内容は主にスティックの操り方やスケートなどの基礎的な技術の強化だ。チーム練習以外でも練習する機会を設けているので、着実にアイスホッケーの技術を高めていくことができる。上海ワイタンズでは個人の技術をしっかりと向上させ、試合でのプレーに生かせるように鍛えている。選手1人1人を大切にしているチームだ。
 
 <クラブ情報>
年齢層:20代から50代まで
活動日:土曜日、日曜日
活動場所:上海飛揚氷上運動中心
活動内容:チーム内での練習。中国人チーム、欧米人チームとの練習試合。SHCのリーグ戦(9月から5月まで開催)
問い合わせ先:waitansinfo@googlegroups.com


パックを奪い合い、ときには体がぶつかり合うほど激しく戦う


インターバル中の様子。フォーメーションや攻撃方法などについての作戦をチームで話し合う


ゴール近くでの攻防。ゴールキーパーは全身を使って相手のシュートを防いでいる


スケートでの移動は時速40キロ以上になることもあり、そのスピードの中でパックをうまく運ぶのは簡単ではない



チームリーダー 中山忠守さん
 私は10歳の頃からアイスホッケーを始めました。大学に入ってからは関東大学アイスホッケーリーグに参加し、実力を伸ばしていきました。上海に来てからアイスホッケーチームがあると知り、すぐに入りました。チームの成績はまだ上位に届いていませんが、SHCのリーグ戦で優勝したメンバーもいるので、それぞれの選手の実力を最大限に発揮していけば、上位入賞も可能だと思います。そのために必要なのはシュート率を上げることです。上海ワイタンズのメンバーは自分でシュートすることをためらい、ゴールを決めるチャンスを逃してしまうことが多い。その問題を改善し、次回の大会ではトップ3を目指しています。私はキャプテンとして上海ワイタンズをずっと存続させ、アイスホッケーを続けていこうと思っています。
 
 
メンバー 田辺洋太さん
 私は19歳からアイスホッケーを始め、それ以来ずっと続けています。「氷上の格闘技」と呼ばれるほど激しいぶつかり合い、スリルある勝負ができるという点に興味を持ちました。アイスホッケーはスケートを使うことで、人間が通常出せるスピード以上に速く動くことができ、ゲーム展開もとても速い。ほかのスポーツにはないこのスピード感に魅力を感じています。アイスホッケーをプレーするときは自分にとって一番楽しいと思える時間です。今の自分にとって必要なことはスケートの技術の向上です。ホッケーの技術に優れた選手とスケートの技術に優れた選手が戦ったら、おそらくスケートの技術に優れた選手が勝利するでしょう。それほどスケートの技術は重要です。練習を積んでもっと速く動けるようになりたいです。