温州の住宅倒壊の捜索が終了 22人の死亡を確認

 10月10日未明に浙江省温州市で発生した住宅倒壊事故の捜索は、11日午前1時12分までに終了した。この事故で22人の死亡が確認された。
 10日午前4時ごろ、温州市鹿城工業区中央涂村中央街で住宅が倒壊し、多くの人が下敷きになった。事故発生後、温州市、鹿城区は直ちに応急体制を敷き、現場に救援指揮本部を設置した。
 浙江オンラインの報道によると、10日夜、救援隊が1人の女児を救出した。救出時には生命反応があった。現場では2人の大人が十字に交わる形で女児をかばっていた。一家3人を発見したとき、父親と母親には生命反応がなかったが、父母の間にいた女児は救助隊員に生命反応を示した。この女児は当地の病院に運ばれ治療を受けている。
 事故発生現場では住民の多くが立ち退きの協議に合意している。倒壊した住宅は家主が当地の工場に貸し出していたもので、従業員の宿舎として使われていた。
 現場一帯は古い住宅を改造する重点エリアになっていた。中央涂村には自作の住宅が多い。以前このエリアに住んでいた李さんは「中央涂村には建築から2、30年が経過した住宅が多い。自作の住宅の多くは基礎が不安定だ。7年前に私の家にも亀裂が見つかり、安全を考えて一家で引っ越した」と語った。
 中央涂村では自作の住宅が長屋のように連なり、それぞれの住宅は4、5階建てとなっている。1つの住宅には10前後の部屋があり、1年に約2万元の家賃で貸し出されている。
 銭江晩報の統計によると、浙江省全体では約21万棟の住宅があり、部屋数は740万室に達する。そのうち、1980年代、90年代に建てられた住宅は約5万棟、180万室あり、全体の4分の1を占めている。2014年4月4日には浙江省寧波市で住宅1棟が部分的に倒壊した。同年7月2日には温州市で住宅5棟が倒壊する事故が発生している。この事故は住宅の危険度がB級と判定され、住民が立ち退いたあとに発生しため、死傷者は出なかった。
 温州日報の報道によると、鹿城区では2014年に古い住宅の安全調査が始まり、当時は危険度がC級の住宅が448カ所、D級の住宅が993カ所と判定された。当地の規定によると、C級の住宅は修理が必要だとされ、D級の住宅は継続して居住するべきではないとされている。
(10月11日 環球網)