台北動物園のキリンが見合いの途上で死亡

 台北市にある台北動物園の人気のキリン「宵久」が8月10日、見合いのため新竹市の六福村テーマパークに運ばれる途中で死亡した。台湾でキリンが輸送中に死亡するのは初めてで、2つの動物園で進められる予定だった繁殖計画は当面中止されることになった。
 台北動物園では園内のキリンが1家族しかなく、繁殖のため今年7歳になるオスのキリンの宵久を六福村テーマパークに送り、そこにいるメスのキリンと交配させることにした。しかし、敏感なキリンを輸送するには、どのようにして箱に入れるかが最大の課題となった。
 台北動物園の関係者の話では、キリンは本来、猜疑心の強い動物で、宵久は特に緊張しやすい性格だった。体重約880キロ、身長4メートル50センチ余りの宵久を輸送するため、保育員は今年2月から宵久が輸送用の箱に慣れるようにし、箱に入れる訓練も続けてきた。
 10日午前1時ごろ、保育員は訓練した通りに宵久を輸送用の箱に入れた。しかし、見合いの車列が動物園を出る前に宵久が激しく暴れ出し、正常ではないうつ伏せ状態になり、何度か暴れているうちに自分では立てなくなった。動物園では輸送を中止し、宵久に麻酔注射を打って救出をはかった。宵久には何度か蘇生する兆しが見えたが、午前7時30分に呼吸を停止した。
 台湾大学獣医専門学院の解剖の初期判定によると、宵久は輸送の過程の緊張で筋肉が損傷した上、潜在的な肺炎で呼吸が妨げられ、心肺が衰弱して死に至った可能性が高い。詳しい死因は引き続き調査する。
 宵久は台北動物園のキリンの家族の中で、ここ2年のうちに死亡した5匹目のキリンで、園内に残るキリンは4匹となった。動物園ではキリンの管理を再検討し、繁殖計画も延期するとしている。
(8月11日 人民協商網)