逃亡14年の男がドラマに感化され自首

 2002年、江蘇省泰州市の1人の男が勤務しているホテルから2万元余りの現金を盗んだ。男は警察の追及を逃れるため、広東省東莞市に逃げ、素性を隠して、暗い日々を過ごしてきた。14年後、男は勇気を出して警察に自首した。この男はどのような生活を送ってきたのだろうか。何がこの男を自首させたのだろうか。
 泰州の城西派出所で、記者は男に面会した。記者を見ると、男はやっと安心して眠れると言った。
 男は2002年、26歳のとき泰州市海陵区のある大きなホテルの保安隊長を務めていた。収入は当時としては悪くなかったが、ぜいたくをする癖があったので、いつも金に困っていた。ある日、男はホテルの金庫に鍵が掛かっていないの見て邪心が起き、その中から2万元余りを盗んだ。
 男は警察に捕まることを恐れ、新婚の妻や50歳を過ぎた母に告げることもなく、1人で広東省東莞市に逃げた。そこで素性を隠し、14年にわたって潜伏した。男はこの十数年あちこちでアルバイトをし、恐怖心からアルバイト先を何度も変えていた。14年の間、男は1人の友達もなく孤独だった。警察の追及を逃れるため、男は自らの身分証明書を使うことはなく、家族には一度も連絡しなかった。
 記者に対し男は、「家を思い母を思ってインターネットで泰州テレビの方言番組を探して見た。久しぶりに聞くふるさとの言葉は懐かしかったが、自首する決心はつかなかった。そして、現在人気のテレビドラマ『好先生』を見て家族への思いがさらに強くなり、自首を決心した。好先生で主人公を演じる孫紅雷と母のやり取りでは何度も泣き、年老いた母のために帰らなければならないと思った」と語った。
  今年7月9日、男は当地の警察に自首した。その後、城西派出所の警察官が男を泰州に連行した。男は髪が真っ白になった母に会い、かつての妻が別の男と結婚したことを聞かされた。家を離れるとき26歳だった自分は、帰って来たときには40歳を超え、逃亡十数年という犯罪者になっていた。男は後悔の涙を流した。
 男は2万元のために半生を棒に振る必要はまったくなかったと語り、現在、裁判所の審判を受けている。男は既にかつて勤めていたホテルの経営者に2万元を返している。
(7月18日 鳳城泰州網)