バスで行く上海の小さな旅 79路

上海には至る所に公園があり、市民の憩いの場になっています。長江の河口に近い上海らしく、公園は水を巧みに取り入れ、豊かな緑と相まって夏に涼をとる場所としても適しています。今回は大規模な公園をつなぐようにして走る「79路」のバスに乗りました。蘇州河の北側、楊浦、虹口、静安の3つの区を走るこのバスの路線の沿線は、落ち着いたたたずまいの街となっています。少し前の上海を垣間見ることができる路線だといえるでしょう。
 

沿線にある大寧霊石公園の夕暮れ。水のある公園は涼を呼ぶスポットだ
 

魯迅公園近くの洋館の前を走る79路のバス。虹口区には租界時代の建物が数多く残っている

 
起点は黄浦江の西岸(最寄りのバス停1)
起点は黄浦江の西岸に近いバス停。周辺は古い街並みとなっていて、通りには小さな商店や食堂が並んでいる。このエリアでは再開発が急ピッチで進み、古くからの住民は立ち退きを迫られている。

 
中国の国歌を知るならここ(最寄りのバス停2)
大連路と長陽路の交差点の緑地に「国歌展示館」が立っている。この施設は2009年のオープンで、田漢作詞、聶耳作曲の中国国歌「義勇軍行進曲」にまつわるさまざまな資料が展示されている。

 
東外灘の新しいビジネスエリア(最寄りのバス停2)
地下鉄4、12号線の大連路駅周辺は東外灘のビジネスエリアとして開発が進んでいる。新しい高層ビルが立ち並ぶ街は壮観だ。地下鉄や道路の整備が進み、交通の利便性も急速に高まった。

 
池を中心にした和平公園(最寄りのバス停3)
沿線にある和平公園は池を中心に配置した公園だ。池の周囲では大勢の人たちが歌やダンスなどを楽しんでいる。中央部には動物を飼育するエリアもあり、子どもたちが動物と触れ合っている。


魯迅公園は虹口の象徴(最寄りのバス停5)
バスは魯迅公園の北口の近くに止まる。園内には文豪・魯迅の墓や記念館が建てられ、虹口区の象徴のような存在となっている。北部の池は緑に囲まれ、街の中にあるとは思えない雰囲気だ。

 
新しく大きな大寧霊石公園(最寄りのバス停7)
大寧霊石公園は2005年に開園した新しい公園で、総面積は68万平方メートルに及ぶ。公園の中央部に大きな池があり、その東の端に砂浜が整備されている。公園の入場料は1人5元となっている。


雑技の殿堂・馬戯場(最寄りのバス停7)
公園の東隣に上海の雑技(サーカス)の殿堂「上海馬戯場」がある。地下鉄1号線の上海馬戯場駅のすぐそばでアクセスもいい。息をのむような雑技は、人間業とは思えないほどで一見の価値がある。

 
終点は住宅街のバス停(最寄りのバス停10)
終点は静安区北部の住宅街にあるバス停。758路のバスの発着点にもなっている。比較的新しい住宅地で、街にも清潔感がある。周辺には多くの学校が立地し、ちょっとした学園都市の雰囲気も漂う。
 

79

1 平凉路大连路
2  大连路长阳路
3  和平公园
4  玉田新村
5 大连西路东体育会路
6 广中路水电路
7  广中路共和新路
8  共和新路彭江路
9  灵石路万荣路
10 原平路永和小区
 
※主なバス停のみ
 
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